再処理工場がまともに動けば
プルトニウムが1年に8トン生産されます
これは長崎型原爆600発分にあたります
だけど日本は
再処理がはじまる前に
すでに43トンものプルトニウムを持っています
  
どうやって使うの?
六ヶ所で処理する使用済核燃料の量は1年間に800t
広島の原発になおせば何万発分にもなる死の灰を金属棒から取り出します
もちろん再処理工場では厳密な放射能管理もするでしょう
かりに99.99%の放射能を閉じ込めることができたとしても
1万分の1は外へ漏れてしまう
もともと広島原爆の何万発分という死の灰なのですから
かりに1万分の1まで管理できたとしても
  
原爆何発分かに相当するものが外界へ漏れ出る危険性があります
六ヶ所の再処理工場は世界に類を見ない
巨大な核施設なのです
ここから3枚のグラフは 京大原子炉実験所の小出裕章さんが
データをもとに作ったものです
1枚目は「人類のエネルギー消費の歴史」です
生物体としての人は生命を維持するために
食物として一日約2000キロカロリーのエネルギーを必要とします
地球上に現れて以降ずっと
人類はほぼそのようなレベルのエネルギー消費で生き延びてきました
一万年ほど前に農業が始まりエネルギー消費は約一桁大きくなりましたが
爆発的なエネルギー消費の拡大は産業革命が起こった200年前に始まりました
このグラフは それが如何に異常なことであるかを示しています
400万年生き延びてきた人類の歴史の中で
20世紀の100年だけで約60%のエネルギーを消費したのです
これは宇宙から見た夜の地球です
この明るさは文明のバロメーター?
この明るさは破壊の足跡?
この明るさは忍び寄る危機への警告?
本当の豊かさってなんでしょう?
一番大事なものって何でしょう?
僕らは未来に何を残すべきなのでしょう?
これは今の時代を生きるすべての人に投げかけられた問いです
原子力を進めようとする人たちにとっても
反対する人たちにとっても
未来は1つです
その未来とは
僕らの子どもたちの
子どもたちの
子どもたちが住む世界なのです
この地図は世界の地震分布図です
黒い部分がM4.0以上の大きな地震の分布で
帯状に世界中に分布しています
ニッポンは・・・・
そう 地震大国 真っ黒です
こんな国にわざわざ原発を作るなんて
 どうなの!
 
ということで
原発の保健は地震を免責したまま
日本中の原発で作られた電気は
ほとんどが東京や大阪などの大都市へ送られて行きます
都会は電気の消費地
田舎は電気の生産地
という差別があたりまえのようにまかり通っていることに
もっともっと多くの人たちが気づくべきです
  
すべての力が都会に集中します
すべての富が都会へ集中します

そしてすべてのゴミが地方に集中していきます
すべての欲が地方を狙い撃ちにします

美しい田舎が壊されていきます
美しい未来が壊されていきます
日本中の原発から出た「使用済核燃料」を
「再処理」してプルトニウムを取り出し
そのプルトニウムを
もう1度燃料として使おうっていうのが
「核燃料サイクル計画」です
上の図を見て下さい
  
黄色のラインはすでに動いている流れ
水色のラインは施設の建設が了解済の流れ
緑色のラインは今後進めていこうとしている流れ
ピンクのマスキングはまだ施設ができていないものです
この中で重要な役目を果たすのが
再処理工場なのです
再処理ってどうなの ?
再処理は上の図のような工程で行われます
原発では燃料棒の中に収まっていた放射能が
再処理工場では燃料棒ごと細かく切り刻まれ
環境中へ放たれてしまいます
これら再処理の工程で出た放射能は
気体は高さ150mの排気塔から
  
液体の放射性廃物は沖合3km 深さ44mの放出口から海へ
捨ててしまいます
国や事業者は「人間に与える影響は0.022mSvとごくわずかです」と言いますが
そんな計算で出した安全度なんて当てにならないし
そもそも誰のものでもない空や海に放射能を垂れ流し
「影響はこんなに小さいから安心です」って
あまりにも無責任 身勝手 やりたい放題
こんなことが あたりまえのようにまかり通って
いいの?
事故じゃなくても再処理はたくさんの放射性廃物を空と海にまき散らします

大阪の美浜の会が 原燃の申請書をもとに作図した
「大気の汚染」と「海洋の汚染」を実際の地図に当てはめてみました
再処理工場から出る放射性物質の中には
半減期
(その量が半分に減るまでの期間)が1千万年以上かかるものまであります
それらは大地や海に蓄積し
  
食物連鎖によって濃縮していきます
そして 最後に私たちの口に入ります
再処理で出たプルトニウムを燃料とする「高速増殖炉もんじゅ」は
1995年 発電開始からわずか4ヶ月たらずでナトリウム漏れの事故を起こし
以降1年に100億円の予算を使い 10年にわたり管理してきました
2005年には 3年後の2008年に実験炉として運転を再開させるために
改修工事に入りました

高速増殖炉もんじゅが事故っちゃったもんで持ち出された「プルサーマル計画」は
  
普通の原発の燃料にプルトニウムを混ぜた「MOX燃料」を作って
それを普通の原発で使っちゃおうっていう
ムチャクチャな計画です
第2次世界大戦後、主に満州や樺太から引き揚げてきた人たちが開拓農民として六ヶ所に移り住みました。血のにじむ思いで開拓したこの土地で、畑作や酪農をはじめましたが生活は厳しく、50年代中頃から国策として奨励されたビートの栽培を導入。60年代に入ると六戸にフジ製糖が工場を新設、また三菱グループによるむつ製鉄の設立が認可されましたがこれは2年ほどで解散に追い込まれ、フジ製糖も国が外国の安い粗糖の自由化に踏み切ったため創業5年で地元生産にピリオドを打ちました。
このころから原子力船むつの受け入れが進められたり、東通村が原発の誘致をはじめ、60年代の終わりになると新全国総合開発計画が閣議決定し、むつ湾・小川原湖周辺の大規模臨界工業基地計画が持ち上がりました。原子力船母港を視察した原子力委員会有沢広巳委員長代理は「下北は原子力センターの有力な候補地だ」と発言、70年代に入ると「むつ小川原開発(株)」「むつ小川原開発公社」が設立され、当時の寺下力三郎六ヶ所村長は開発反対を表明しましたが、開発公社によって用地買収がスタートしました。しかし用地買収はしたものの工場の誘致ができず、結局ここに建設されたのは国家石油備蓄基地だけでした。
そこに現れたのが核燃料サイクル施設誘致の話でした。83年には当時の中曽根康弘首相が下北半島原子力メッカ論を展開し、84年核燃料サイクル施設の建設構想が浮上、その後わずか1年たらずで当時の北村正哉青森県知事は核燃施設の受け入れに合意したのです。もちろん農民、漁民らの激しい反対運動が起こりましたが、権力の下にねじ伏せられてしまったのです。
この紙芝居はご希望があればpdfファイルでお送りします。
プリントしてお使いいただければうれしいです。
欲しい方はメールで連絡を下さい。
デンキッテ ナンダロウ ?
ゲンパツッテドウナノ ?
サイショリッテドウナノ?

ユタカサッテ ナンダロウ ?
ダイジナモノハ ナニ ?
ミライニ ノコスモノハ ナニ ?
普段あまりにもあたりまえのように使っている電気
日本ではその1/3が原子力発電によって作られていて
原子力は日本にとって「夢のエネルギー」だ
なんて今だに言われているけど
本当はどうなんだろう?
ちょっと電気について考えてみよう!
2006年6月1日現在
世界では440基の原発が
日本では55基の原発が稼働していて
電力会社の公表では世界中で3億8千5万4千kW
日本では4千9百59万kWが発電されています
原子力ってどうなの ?
上の三角形を見て下さい 真ん中にちっちゃ〜な三角があります
この分のウラン燃料を作るために
黄色い大きな三角分のウランまじりの残土を
そして白い三角分の精錬時に出るカスをウラン鉱山周辺に置き去りにし
インド オーストラリア アフリカなどのウラン鉱山周辺では
放射線による被ばくでたくさんの人々が被ばくし
悲惨な状況におかれています
また核燃料を作る時や使い終わったあとに出る
放射性物質「劣化ウラン」が兵器に使われ
その劣化ウラン弾をたくさん使われたイラクでは
ガンや白血病 リンパ腫 脳腫瘍が多発していますが
因果関係が立証されない中 多くの人たちが苦しんでいます
原発で使い終わった使用済核燃料には「死の灰」とよばれる核分裂生成物ができ
その他にもたくさんの放射性廃物を生み出します
確かに原発は発電時にはCO2は出しません
でも ウラン採掘から放射性廃物の管理までのサイクル全体を見れば
CO2を排出します
その量はたとえば放射能のゴミをどう管理するかによってもまるで違ってきます
しかも膨大な温排水と
何よりもおそろしい放射能を環境中へ放出します
危険度や犠牲を考えたら
原発は環境にやさしいとか
とても言えません
原発を動かせばその炉心には核分裂生成物(死の灰)がたまってきます
1トンの核燃料を燃やす(反応させる)と
ストロンチウム90 セシウム137 セリウム144など
ウラニウムやプルトニウムが核分裂した後に残る死の灰が34kg
プルトニウムが10kg
反応せずに残ったウラン235が10kg
ネプツニウム アメリシウム キュリウムなどの超ウラン核種が0.9kgたまります
正確に測ると 燃えたあとの方が34g軽くなっています
これがエネルギーに変わった分です
原発は1度動き出したら昼も夜もなく100%で動き続けます
なので夜には電気が余ってしまいます
その夜に余った電気を活かすという揚水発電は
夜のうちに10の電気を使って下のダムから水を揚げ
発電時には7の電気しか作らない
ムダダムだ!
 
そして
 
原発が定期点検や事故 故障などで休んでいるときの
バックアップ用電力として
火力発電が必要なんです
宇宙は約150億年前に誕生したといわれています
そして太陽系ができその一つの惑星として地球が生まれたのが46億年前
地球上で生命が誕生したのは40億年前
そして人類という生物種が現れたのは約400万年前です
40億年の生物の歴史の中では
たくさんの生物種が生まれそして滅んでいきました
現在人類はこの惑星上で著しい繁栄をしているように見えます
しかし 人類も一つの生物種としていずれは滅びる運命です
すでに多様な形で現れてきた環境破壊は
おそらくそう遠くない将来に人類自身の生存可能環境を破壊しそうです
もっとも 人類は自ら絶滅する前にすでに多数の生物種を絶滅に追い込んでいるのです
現在 地球上に確認されている生物種は動物・植物あわせて約150万種
しかし 熱帯雨林を中心として未確認の生物種が多数いるものと考えられていて
おそらくは総数6000万種に達するとの説もあります
そして 図に示すように近年
人類はそうした生物種の多くを絶滅に追い込んでいっているのです
太陽が地球に降り注ぐエネルギーのうち0.2%に相当する部分によって
風や波 大気の循環などが生じていると言われています
現在日本では日本全土に降り注ぐ太陽エネルギーの0.6%に匹敵するエネルギーを
人為的に発生させているのです
そしてまた 日本では過去100年以上にわたって
平均すれば年率4.5%の割合でエネルギー消費を増加させてきました
このままエネルギー消費の拡大を続けるならば
西暦2050年には10% 2150年には太陽エネルギーの10倍
2200年には100倍のエネルギーを使うことになってしまいます
そのような未来に人類が生き延びられないことは当然でしょう
増加率を少しばかり落としたところで
400万年続いた人類の歴史から見れば 同じです
人類が自らの浪費生活によって破滅するまでの時間はわずか100年のオーダー
どんなに長く見積もっても1000年のオーダーでしかありません
我々はエネルギーこそが文明的な生活を生み出してきたと信じてきましたが
エネルギー消費の拡大を求め続けるかぎり
エネルギーを使用すること自体が人類の絶滅をもたらすでしょう
トップページへgo!
PEACE LANDへのメール→