yes
ぼくらの時代のいとしいタマシイたちよ
ドロまみれのちっぽけなタマシイたちよ
この時代に生きることをよろこぼうよ
この時代に共にいることをよろこぼうよ
今ある世界は ぼくらが 夢みた世界かもしれない
今ここにあるすべてのものたちは ぼくらがほしがったものかもしれない
とてもとても短い時間のなかで とてもとてもたくさんのものを夢みて
とてもとても早い時間のなかで とてもとてもおおくのものを手にした
とてもとても短い時間のなかで とてもとてもたくさんの友をうしない
とてもとても早い時間のなかで とてもとてもおおくの愛を隠してきた
これがぼくらの 夢みたものかもしれない
これがぼくらの 欲したものかもしれない
そしてぼくらはここにいるんだ
でも ぼくらは つまずいてしまった
ちっぽけな石ころに足をとられ
ぼくらは 立ち止まってしまった
風に吹かれたゴミに 行くてをふさがれ
それならば 今ここにいる みんなと 抱きあおうよ
じぶんが夢みたものを すこしづつ溶かしたり すこしづつ育てたりしながら
地球の鼓動と 僕らの鼓動が
かさなり あうまで
どんな色
どんな音
どんな風
どんな未来
yes
ぼくらはどれだけのyesが言えるんだろう
yes love
yes peace
yes earth
yes hope
yes smile
yes happines
yes live
yes free
yes you
yes me
no war
・
・
・
yes hug
遠い国の旋律になぜなつかしさを感じるんだろう
きっと僕らは同じ旋律を持って
この星にたどり着いたんだね
Flash Back Flash Back
僕らは孤独ではない
世界中のあらゆる音が
まるで花粉のように舞い上がり
地球をつつみこむ
それはこの星の子守唄
僕らは音の気流の中で目を閉じ
夢と夢の間にかかった橋を渡る
音だけが伝えることのできる世界
僕らは孤独ではない
じっと聞いてごらん あの人の歌声を
意味を感じとるのは それぞれの肉体と魂
美しく複雑に 気高く猥雑に
僕の身体の中の弦を弾く
あなたは生きているんだね
この無色透明なエーテル体の中に
僕らは違う方法で同じように星をつなげた
そうだね そうだね
僕らは孤独ではないんだ
さあ 国境を越えよう
同じ人間同士が傷つけあう
同じ国の人々が憎しみあう
同じ人間同士が殺しあう
世界中いたるところで
毎日のようにくりかえされる
それがブッダの夢か
それがジーザスの夢か
それがアッラーの夢か
それが宇宙の夢か
銃を棄てよ ゴミを捨てるな
銃を棄てよ ゴミを捨てるな
それでは僕の心はどうだろう
誰も憎んではいないだろうか
誰も傷つけようとは思っていないだろうか
誰も殺したいとは思わないだろうか
だから僕は叫ぶ
銃を棄てよ ゴミを捨てるな
銃を棄てよ ゴミを捨てるな
その大地にたくさんの穴をあけ
石油を吸い上げ 石炭を掘り起こし
宝石をかすめとり 金を奪いとり ウランに手をつけた
そしてその穴に
地雷と核のゴミをしこたま埋めた
子どもたちを殺すな
子どもたちを傷つけるな
何の罪もない その子どもたちの未来を
欲まみれのおとなどもがむしりとる
風に吹かれたゴミが 僕の足元にからみつく
風に吹かれたゴミが お前の靴をすべらせる
大地と海 そして世界中の子どもたちよ叫べ
大地と海 そして世界中の子どもたちよ叫べ
銃を棄てよ ゴミを捨てるな
銃を棄てよ ゴミを捨てるな
銃を棄てよ ゴミを捨てるな
銃を棄てよ ゴミを捨てるな
現在日本には53基の原発があり
ここ青森には東通原発、六ヶ所のウラン濃縮工場、高レベル放射性廃棄物貯蔵管理センター
低レベル放射性廃棄物埋設センター、使用済み核燃料受け入れ・貯蔵施設
そしてウラン試験中の再処理工場、むつは使用済み核燃料中間貯蔵施設を誘致し
再処理工場本格稼働前から問題だらけの日本原燃が、MOX燃料加工工場を作ろうとしている
どう思うのだろう？
１００年後のぼくらの子孫達は
どう思うのだろう？
５００年後のぼくらの子孫達は
どう思うのだろう？
１０００年後のぼくらの子孫達は
自分たちと血のつながった人間たちが
「孫やそのまた孫たちの時代へのエネルギーを確保するため」と言いながら
地震大国であるこの日本に
たくさんの原子力施設を作ったことを
どう思うのだろう？
１００歩ゆずって「それは良し」としたとしよう
その原子力施設からたくさんの放射性廃棄物が出て
どうすることもできなくなり
地中深くその放射性廃棄物を埋めてしまったことを
どう思うのだろう？
子どもたちのおもちゃに
その放射性廃棄物をリサイクルしてしまったことを
どう思うのだろう？
５００歩ゆずって「それはしかたなかったんだ」としたとしよう
その放射性廃棄物を入れた容器が
時間が経過していく中
地中ですこしずつすこしずつ腐食していくことを
どう思うのだろう？
絶対に安全だという保証が何もないまま
母なる大地にやっかいな放射能の塊を埋葬したことを
どう思うのだろう？
１０００歩ゆずって「高度な文明は多くの犠牲の上に成り立つ」としたとしよう
そして地中へとしみ出した放射能が
遠いむかしから放たれた核兵器のように
土や水や空気を汚染し始めたら
どう思うのだろう？
何億年も消えることのない放射能が自分たちの足下で
じわじわと広がっていくことを
どう思うのだろう？
５０００歩ゆずって「先祖の行った愚行は私たちがつぐなう」としたとしよう
その放射能が１００年、５００年、１０００年後の人々を
体の外からそして体の中から侵し始め
見たこともない子どもたちが産まれだしたら
どう思うのだろう？
誰も悲しまず／誰も心を開かず
誰も何も言わず／誰も責任を取らずに
苦しみの時間だけが過ぎていくことを
どう思うのだろう？
もしあなたがその時代に生きていたら
ぼくらのこの愚かさを許すだろうか？
自分たちのほんの少しの豊かな生活のために
見知らぬ国の、見知らぬ人々の、見知らぬ暗闇の、見知らぬ時代の
多くの犠牲の上に傲慢な電気をともす
この愚かさを許すだろうか？
ぼくらはとぎれとぎれの存在ではない
たとえそれが１０００年の過去であろうと
１０００年の未来であろうと
そこに私という存在があるはずだ
すべての事象はとぎれとぎれにあるのではない
ぼくらの言葉が
ぼくらの行為が
次の世代への羅針盤となるのだ
ぼくらは２０世紀という１００年間で
この地球上をめちゃくちゃにした
２１世紀は希望の世紀だと言いながら
さらにそれを加速しようとしている
時代錯誤も甚だしい
何も時代を逆行しろと言っているのではない
懐かしさばかりを大事にしろといっているのではない
文明や科学技術を非難しているわけではない
ただ１人１人が今生きていく中で
少しだけ慎む気持ちを持つこと
そのことが未来にとってどれほどの宝物となるだろう
ぼくらは１００年後の子孫たちのために
やらなければいけないことがたくさんある
ぼくらは５００年後の子孫たちのために
残さなければいけないものがたくさんある
ぼくらは１０００年後の子孫たちのために
守らなければいけないものがたくさんある
それは美しいものであってほしい
それは清らかなものであってほしい
それは世界中の命が微笑むものであってほしい
その根底に愛と道徳のあるものであってほしい
ぼくは原発も再処理もMOX燃料加工工場も
プルトニウムの抽出も
もちろん原爆にも反対だ
それがぼくに出来る未来への責任だと思うから
